2021年7月に十勝岳→美瑛岳→美瑛富士を歩いた事があって、スタート時の目標はオプタテシケ山だった。でもいざ登り始めて「こんな足のろじゃ無理だ」と目標をオプタテシケ山から美瑛富士に変更した。それでもその時の山行は9時間半以上かかってとても自信になった反面、これ以上長く歩けないかもとも感じた。
それでも登ってみたいオプタテシケ山。今年なら行けるんじゃないかな、とチャレンジしてみることにした。
オプタテシケ山
三段山から見た、たぶんどれかがオプタテシケ山。
大雪山国立公園内にあり、十勝岳連峰の火山群の北端に位置する標高2,013mの山。日本三百名山に選定されている。山頂付近は溶岩の砂礫が積み重なった森林限界のハイマツ帯でには高山植物が自生しており、ピラミダルな山容である。
ウィキペディアより
美瑛富士登山口からの山行計画では10時間44分。私には長丁場になるので、「やるぞー!おー!」ってならないと豆腐メンタルが持たない。行くぞと決めたその日は晴れかと思いきや微妙な曇り空。
2時に札幌出発。途中20分仮眠してゲート到着。このゲートは簡単に開くので心配ご無用。開けたらきちんと閉めましょう。
登山口を100メートルほど越えたら10台ほど停められそうな🅿。5時20分はーじまーるよー!
目指すは美瑛富士避難小屋6km先。小雨の曇天。
自然庭園とは上手いこと言ったもんだ。ランドスケープデザイナーが設計したかのようなんだけど、この岩岩に手こずる。
ぐずついた天気の中、初めて見たナキウサギの姿!鳴き声を聞いたことは何度もあったけど、キュートな姿に出待ちをしてしまう。
ナキウサギにしばし癒やされて、また先へ進む。でも足場はぐちゃどろ。お家帰りたい発動し始める。
そしてぐしょ濡れ。小屋まで行って帰ろう。キトウシのサウナに寄ろうかな、なんて第2の案を練りながら歩く。
8時36分美瑛富士避難小屋到着。ここまで30分ロス。風も強くないし、心なしかガスが抜けてきた気がするのでもう少し行ってみよう。
右手に見えるはずの美瑛富士は雲の中。晴れ間を信じて歩み始めると…
追いついてきた爽やかお姉さんに「ナキウサギで時間がかかるとオプタテシケ山が厳しくなってくる」とアドバイスを貰い、そうだった!と本来の目的を思い出す。
9時17分 石垣山でガスが晴れ美瑛富士と美瑛岳の姿が現れた。一昨年はあっちから眺めていたんだよな、と思い出した。
厳しい風雪に耐えた看板に辺別の文字。ベベツってこう書くんだ。
9時53分 ベベツ岳。おいでと言わんばかりに青い空が開けてきて
オプタテシケ山が見えた。ここから見ると緩やかだけど、ベベツ岳から130m降りて280mの登り。壁にしか見えなかった。
しかしここで今更気がついた。
・足のろなのにナキウサギタイムでロスタイム(登山計画時の下山予定時刻は15時10分だったのが、遅れが出てきて下山予定時刻16時20分)
・自前の腰痛が出てきた。
・ただでさえ転倒するのに、路面が悪いためますます転倒する可能性大。
・焦る山登りはいやだ!
というわけて、ここを最終目的地とする!
行こうと思えば行けたかもしれないけど、腰の痛みがこれ以上出たら遅れるのは目に見えてるし、薄暗くなる中滑る岩岩を降りるのもストレスフル。
ショボいかもしれないけど、これが私のペースの登り方で楽しみ方。
オプタテシケ山に届かなかったけど、紅葉もナキウサギもたらふく楽しめた。また来よう。
秋の匂いでいっぱい。
そしてドロドロと岩岩を越えながら、腰が痛い。ベベツ岳で降りてよかったんだと本気で思った。
14時21分 下山。
避難小屋からの下りが長くて長くて。パッキングが下手なのか、今回肩ベルトが当たる部分が擦れてしまってミミズ腫れみたいになった。色々反省だ。
ゴロゴロYouTubeばかり見ていないで鍛え直しますと振り返り、ゴロゴロと筋トレYouTubeを観てるなう。
腰の痛みが引いたらダンベル使って鍛えようっと。